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みかんのうんちく

温州みかんの概要

温州みかんの概要

温州みかん(英名:satsuma)は、ミカン科の常緑低木、またはその果実のことです。日本の代表的な果物で、冬場こたつを囲い家族で食べるなどひとつの風物詩にもなっております。品種は多種多様で、店頭では品種名ではなく地域の名前をブランド名として販売していることが多いです。温暖な気候で栽培されるが、かんきつ類のなかでは比較的寒さに強いです。主に関東より南の地域で栽培されています。9月下旬に収穫できる極早生から12月中旬に収穫して貯蔵し、3月頃まで出荷される晩生まで多くの品種があります。また、みかんは収穫量の多い年と少ない年が隔年でかわります(隔年結果)。通例では1年おきに表年と裏年が回ってきます。多い年を表年、少ない年を裏年とも呼びます。

温州みかんの歴史

温州みかんは元は中国原産として、中国の温州にちなんでウンシュウミカンと命名されましたが、そののち温州原産ではなく日本の鹿児島県(不知火海沿岸)原産と推定されました。農学博士が1936年に当地で推定樹齢300年の古木を発見したことから、この説が正しいと検証されました。温州みかんの栽培は明治に入って日本で本格的に行われるようになりました。それ以前は紀州みかんが主流でしたが、紀州みかんは種が多いため、種のない温州みかんが好まれるようになりました。

温州みかんの品種と旬の時期

温州みかんは、収穫時期によって4種類に分けられています。

  • 極早生:9月~10月下旬頃に収穫
  • 早生:10月下旬~12月下旬頃に収穫
  • 中生(普通):11月下旬~12月下旬頃に収穫
  • 晩生:1月以降に収穫

それぞれの時期の品種の一例は以下となります。

時期 品種の名前 旬の時期
極早生 「岩崎早生」、「上野早生」、「大浦早生」、 「紀宝早生」、「崎久保早生」、「静丸早生」、 「高林早生」、「徳森早生」、「豊福早生」、 「日南1号」、「宮本早生」、「山川早生」 9月~10月いっぱい。(※)極早生みかんとは10月頃に収穫されるみかんですが、これはオイルショックを機にハウス栽培での石油消費量を減らすために作られた品種です。
早生 「小原紅早生」、「興津早生」、「三保早生」、「宮川早生」、「山下紅早生」 旬の時期は、10月下旬~12月下旬になります。
中生(普通) 「大津4号」、「久能温州」、「瀬戸温州」、「南柑4号」、「南柑20号」、「林温州」、「藤中温州」、「向山温州」 旬の時期は、11月下旬~12月いっぱいになります。
晩生 「青島温州」、「十万温州」 旬の時期は、1月以降になります。

通販取扱ブランド・産地

通販取扱ブランド・産地

生産地

みかんにこだわりを持つ契約農家の温州みかんです。十数年かけてみかんに最適な土地を探しだし、自らみかん用の畑に土地を開拓されたほどです。おいしいみかん作りのポイントは土地の積算温度が高いことだそうです。契約農家さんの農場は小高い山の中腹にあり太平洋からの風を受けます。冬も雪が降らないため、土地の温度もあまり下がりません。まさにみかんのための農場となっています。

おいしい温州みかんの見分け方

美味しい温州みかんの見分け方

ポイント

へたの切り口が小さく、果皮の色が濃く張りのあるもの。また形が扁平で、皮のツブツブが小さくはっきりしていて、重みがあるものを選びましょう。
果実が小さめで果皮が薄く、やわらかいほうが甘いと言われています。尚、皮にすり傷があるのはOKですが、日焼けしたものは水分が不足して味が落ちています。

温州みかんの保存方法

温州みかんの保存方法

ポイント

風通しが良くて湿度のある涼しい場所(3~8度)で保存するのが最善です。ただ通常この条件に合った環境は難しいため、涼しくて通気性のある場所で保存することを心がけてください。箱で購入した場合、腐ったみかんがあれば排除し、底に新聞紙を敷いてふたを開けたまま保存します。数日に1回、箱内の上のみかんと下のみかんを入れ替えてください。
日持ちは、11月頃のみかんは7~10日、12月頃のみかんは2週間ぐらいが目安です。

温州みかんの切り方・食べ方

温州みかんの切り方・食べ方

みかんの皮の剥き方(例)

みかんのヘタを下に向けて、みかんを両手に乗せ片方の親指を表皮に食い込ませ、ゆっくりと両手で均等に力を加え、実を半分に割ります。このときヘタ部分まで完全に切り離さずに半分になった果実部を同様に半分に割ります。4分割された小胞は、ヘタの方から剥ぎ取るように表皮から離してください。反対方向から外すと白いスジが残ります。スジが気にならない人は食べやすい大きさにして、そのまま食べます。袋やスジは上質の繊維質ですので、できれば飲み込んでしまうのがいいです。

温州みかんの栄養と効能

言わずとしれた風邪予防に!

みかんには豊富にビタミンCが含まれており、2個食べれば1日に必要なビタミンCが補えるほどです。ビタミンCは体内で免疫力を高め、感染症やガンを予防する効果があります。また、温州みかんだけに含まれ、他の果物にはない(オレンジにもない)風邪に有効な成分がシネフィリンです。気管支の筋をゆるめる作用があり、のどに関わる風邪に効果があります。

抗がん物質も含まれます!

みかんにはβ‐クリプトキサンチンという抗がん物質が含まれています。これはみかんの色を出しているカロテノイド色素で、β‐カロテンの2倍もの抗酸化作用を持っており、ガンや老化の原因になる活性酸素を抑えたり、免疫力を強化したりします。

温州みかんの食べ合わせ

生姜とみかんの果汁で風邪撃退

食べ終わったみかんの皮を適当な大きさに切り、お湯でよく洗浄し、風通しのいい場所で10日ほど陰干し、乾燥剤を入れ密封保存しておきます。この皮に同量の千切り生姜、水を加えて約半分になるまで煮詰めます。煎じた生姜みかん湯は咳による咽喉の痛みや咳を抑えると云われています。ハチミツを加えると飲みやすくなります。

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